かしこく、インスリン

インスリン、かしこくはじめましょう。

ホーム ダウンロード
  • 糖尿病治療クイズ
  • 患者さん座談会
  • これから治療をはじめる方へ
  • 治療をしている方へ
  • 専門医のメッセージ
  • 食事療法と運動療法
  • 薬による治療
  • 生活はどう変わる
  • 治療費はいくら?
  • インスリン治療のメリット
  • 映像「かしこく、インスリン。」

食事療法と運動療法

特に2型糖尿病患者さんの場合、食事療法と運動療法は基本となる大切な治療です。

食事療法

適切な食事は血糖のコントロールに有効で、高血糖などの急性合併症、網膜症(目の病気)、腎不全、また心臓や脳に障害を起こす動脈硬化症などの慢性合併症のリスクを低下させるのに重要です。また、食事に関する知識は、インスリン使用中の患者さんの低血糖の予防に役立ちます。
食事療法を計画するにあたって、食品交換表を使う「食品交換システム」と炭水化物の摂取量に注目した「炭水化物計算(カーボカウント)」が有効な方法として知られています 。
いろいろな方法がありますので、患者さんにあった最適な方法を選択するために、栄養士・管理栄養士の方に相談するとよいでしょう。

食品交換システム

多くの糖尿病患者さんは、食品交換表を使った食品交換システムで食事を管理しています。
食品交換表は、主に含まれている栄養素によって食品を4群6表 に分類し、食品の含むエネルギー量80kcalを1単位と定め、同一表内の食品を同一単位で交換摂取できるようにつくられています。

  • 表1: 穀物、いも、炭水化物の多い野菜と種実、豆(大豆を除く)
  • 表2: くだもの
  • 表3: 魚介、肉、卵、チーズ、大豆とその製品
  • 表4: 牛乳と乳製品(チーズを除く)
  • 表5: 油脂、多脂性食品
  • 表6: 野菜(炭水化物の多い一部の野菜を除く)、海藻、きのこ、こんにゃく

1日の食事でバランスのよい栄養を摂取するためには、食品交換表の6表からそれぞれ適正量(指示された単位量)を摂取する必要があります。 食事療法プランに従い、よくバランスのとれた食事をとることは、より良好な糖尿病管理につながります。

炭水化物計算(カーボカウント)

イラスト糖尿病の管理では、糖とインスリン(あるいはインスリンに影響を与える薬物)のバランスを保つ必要があるため、ブドウ糖に分解される炭水化物は重要な要素です。
1日を通して食べることができる炭水化物の総グラム数がどれくらいであるのかや、炭水化物の摂取量(g)、インスリン等の投薬、そして活動のバランスを保つことに重点が置かれています。
食事や軽食中の炭水化物のグラム数を計算し、食事療法プランの目標に近いことを確認するだけです。
炭水化物の一日摂取量と摂取のタイミングが適切にコントロールされれば、比較的制限の少ない食事の選択が可能です。

運動療法

運動には血糖を低下させる効果があり、長期的には減量効果をもたらします。運動によって体調をコントロールしているという充実感が持てるのは事実ですが、実際の運動療法を始める前にメディカルチェックを受けることが必要です。というのは、血糖のコントロールが極端に悪い時や合併症などがある場合、運動することによってかえって体調が悪くなることがあるからです。
メディカルチェックでは、医師などによって、問診、診察、また必要に応じた検査などが行われます。 メディカルチェックを受けて、疾患や健康状態をきちんと理解した上で、どのような運動が一番自分にあっているか、指導を受けるようにしましょう。
以下のいずれかに当てはまる場合には、運動療法を禁止または制限した方がよいことがあります。

イラスト ・糖尿病のコントロールが非常に悪い
・糖尿病の合併症を有している
・虚血性心疾患や心肺機能に障害がある

インスリン療法を受けている患者さんへの運動時の注意
  • 運動はインスリンの吸収速度に影響を与える可能性があります。運動するときに使う体の部分には注射をしないようにしましょう。(例えば、自転車に乗る前には太腿に注射をしない、テニスをする前には上腕に注射をしない。)ただし、注射部位を変えられない時には、注射してから1時間ほど待って、運動を始めるとよいでしょう。
  • 急に容態が悪くなる可能性を考えて、身分証明書や緊急連絡先が分かるもの、糖尿病治療を受けていることが分かる糖尿病カードなどを身に着けるとよいでしょう。
  • 水分は十分に、こまめにとりましょう。運動前に水分を摂取しておくだけでなく、運動中にも適宜水分補給することが大切です。
  • 運動中の低血糖の症状に気をつけましょう。
    例)過度の発汗、頻脈(動悸)、めまい、頭痛、ふるえ、空腹、目のかすみ等
  • 低血糖にすぐに対応できるように、ブドウ糖やブドウ糖を含む食品や飲料を携帯するとよいでしょう。
    例)ブドウ糖または砂糖(10~20g) 、ブドウ糖を含む飲料水(150-200ml)、ドライフルーツなどの糖を含む軽食

▲ページトップへ

Copyright (C) 2011 Becton, Dickinson and Company. All Rights Reserved.

BD