かしこく、インスリン

インスリン、かしこくはじめましょう。

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低血糖の症状と対処法 治療をしている方に

低血糖とはどのような状態のことですか?

低血糖とは、血液中の糖(ブドウ糖)の量が少なくなりすぎた状態のことです(通常、血糖値60mg/dl以下)。

低血糖になるとどのようなときに起こりやすいですか?

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低血糖初期

低血糖の症状は、低血糖の程度に応じて現れます。
・我慢できないほどの空腹感
・心臓がドキドキする
・冷や汗
・不安感、イライラ
・ボーッとする

さらに低血糖が進むと・・・

・めまい
・脱力感、強い疲労感
・集中力低下、混乱
・目のかすみ
・言葉が出にくい、ろれつがまわらない
・動作がうまくいかない

さらに危険な値まで低血糖が進むと・・・

・意識消失
・けいれん

※低血糖症状の出現の仕方には個人差があります。
※症状がなく、意識消失をきたす人もいます。ご注意ください。
 (無自覚性低血糖)

低血糖は、どのようなときに起こりやすいですか?

血糖値をコントロールするための内服薬やインスリンが、下のような理由により、低血糖を起こすことがあります。

低血糖を起こす誘因

・血糖値を下げる薬を内服、またはインスリンを注射した後に、食事開始が遅れた。
・食事量または炭水化物(ご飯、やお芋類など)の通常より摂取量が少なかった。
・空腹時に運動をした、または多く運動をした。
・内服やインスリン注射を始めてから、糖尿病が改善してきたため、血糖値が必要以上下がった。
・血糖値を下げる薬、またはインスリンを誤って多く投与してしまった。
・アルコールをたくさん、もしくはいつもより多く飲んだ。

低血糖になったら、どのように対処すればよいですか?

低血糖は急速に進みます。
もし低血糖を感じたら、ただちに以下のいずれかの方法で対処しましょう。

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すぐ食事が取れるときは、甘いものやご飯、お芋類などの炭水化物から食べる。
砂糖10〜20gを摂取するか、または糖分を含んだジュースなどを200〜350ml程度飲む。
グルコバイ®、ベイスン®、ベイスンOD®等の薬を内服している場合は、必ずブドウ糖5〜10gを摂取して下さい。
(あらかじめ、自分の内服しているお薬について、担当医に確認しておきましょう。)

どこにいてもすぐに低血糖に対処できるように、常にブドウ糖や砂糖類を携帯していましょう。

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血糖自己測定器は手元にある場合、低血糖かどうかを確かめたり、低血糖対処後に血糖値を確認することができます。

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ブドウ糖や砂糖を摂取した後に効き目が出るまで、約15分かかります。約15分過ぎても症状が改善しない場合、同じ量をもう一度摂取しましょう。

(症状が改善しない場合、医療機関に受診をしましょう。)

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【ご家族の方へのアドバイス】

  • もし患者さんが、低血糖が原因と考えられる意識障害を起こしていた場合、ブドウ糖や食べ物を口から摂取することが出来ません。
  • ブドウ糖や砂糖を唇や歯ぐきに砂糖を塗り、医療機関に連絡をしましょう。
  • 1型糖尿の患者さんで、グルカゴン注射薬を処方されている場合、注射をしましょう。

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